こんにちは、AYA(@ponvoyage)です。
わたしは2016年末から2017年の7月くらいまでの約半年間、世界一周をしていました。移動手段は主に飛行機・バス・電車だったのですが、その中でもとくに行く先々で乗ったバスで「こんなことってあるの!?」と思うようなトラブルにたくさん遭遇しました。
今思えば笑って話せることもありますが、当時は信じられずに怒りまくったこともありました。日本だったら大問題になるようなこともたっくさん!もし、世界のどこかでバスに乗ったら、こんなトラブルもあるんだな〜くらいで、気楽に読んでくださると嬉しいです♩
それではどうぞ!
【スロベニア】来るはずのバスが3時間遅れ!
イタリアのお隣に位置するちいさな国、スロベニア。わたしはその時スロベニアの首都リュブリャナから、朝8時に出発するクロアチア・ザクレブ行きのバスを待っていました。バス停はターミナルから少し歩いたところにあり、ただの歩道にぽつんとバスのマークがついたサインがあるだけで、日よけもないし、椅子すらもない。8時になっても、バスは来る気配なし。バスを待つ他の人たちも、ちょっとざわつき始めました。
何かあったのかな、と思って一度駅にあるマクドナルドでWi-Fiをつないで調べようとすると、1件のメールが…
本文:ハロー!君がこれから乗るバスのドライバーのジョンだよ。ごめん、今そのバスは3時間と25分くらい遅れているんだ。渋滞って本当に嫌だよね!でも、できるだけ早くリュブリャナに着けるように頑張るからねっ!じゃ、またあとでねっ!
みたいな内容でした。え、3時間?さすがに長すぎない…?朝早いから頑張って起きたし、ザクレブでしたいこともいろいろあったのに…。と思ったけど、開き直って荷物をターミナルに預けてまたリュブリャナ観光楽しんじゃいました。ヨーロッパでは3時間とかバスが遅れるのは普通みたい。
【エクアドル】まだ発車前なのにおいていかれた!
こちらは南米エクアドルでのお話。エクアドルの首都、キトからコロンビア国境近くのトゥルカンという街へ行くバスのチケットを買い、バス乗り場で待っていました。しばらくしてバスに乗り込もうとすると、「あなたの乗るバスはもう行ったよ」と言われました!
えー!なんで?チケットに書かれてる時間よりも前からずっと待ってたのに!どういうこと!?とプチパニック。
急いでチケットを買ったおばちゃんのところまで抗議に行ったのだけど、バスが行っちゃってしょうがないから違うチケットを買うしかないわ。と言われ、今思い返すと恥ずかしいくらい怒ってしまった…。でも、当時は「時間前から待っていたのにおいていくなんて信じられない、おかしい!わたしの方がお金を払う必要なんてない!ムキー!!」となっていました。いや、うん、そうだよね、それはそうなんだよね。でも、今思えばたいした金額じゃないから今思えば仕方ないと受け止めてさっさと次のチケット買えばよかったな、と。
そんな冷静な心も失ってしまうほどむかついた出来事でした。ちゃんちゃん♩
【マルタ】バスが途中でパンクして炎天下の中修理を待つことに
お次はヨーロッパのマルタ共和国。マルタでの移動はほぼバスなのですが、これがまた「時間通りにこない」とかでとても有名。この日は、1時間に1本くらいのバスで、マルタ中心からは少し離れたとってもきれいな海がある「コミノ島」に向かっている途中でした。
道のりの半分くらいきたところで、「ばーん!」と大きな音がしてバスが止まってしまいました。後ろのタイヤがパンクしてぺちゃんこ。おそらくゴゾ島・コミノ島に向かう観光客ばかりだったのですが、全員そこで足止め!まわりには海と草原しかなく、炎天下の中他のバスか修理を待つことになりました。
1時間くらいすると修理の車が来て、無事パンクが直って待っていた人たち全員で拍手!時間はロスしたけど、なんか楽しかったです。
【ウクライナ】ずーっと国境にいた…
つぎは東ヨーロッパ、美人が多いと囁かれるウクライナ。西の街リヴィヴに1週間ほど滞在し、夜行バスでポーランドのクラクフに向かう予定でした。
バスは23時発の、次の日の朝6時半着。だいたい1時間くらいで国境に着き、イミグレーションで出国手続きをすませて(全員のパスポートが集められるので乗客はバスを降りる必要なし)起きたらクラクフに着いてるな〜というかんじ。国境に着いたところまでは起きていましたが、朝まで寝よう…と思いそこで眠りました。
朝、目をさましたら6時。おっ、もうクラクフに着いたかな〜?とバスのカーテンを開けると…
え…!?昨日と景色変わってない!まだイミグレだー!
そんなこと、あります?国境に6時間もいたみたいなんですが、一体何してたんだろう…?運転手の仮眠、か…?じゃあチケットに6時半着って書いちゃダメじゃないか…!
国境からクラクフまではどう頑張っても3時間はかかるので、結局着いたのは10時半すぎ、約4時間遅れでした。
おもしろかったのが、バス側は遅れたことに対して一切謝罪しなかったのだけれど、乗客も誰ひとり怒っていなかったこと!笑 日本は1分遅れただけで申し訳ございませんってアナウンス入るし、ちょっとの遅れでもピリピリするから、もっとゆるくいこうよって思いました。まっ4時間は遅れすぎだけどね!
【エチオピア】乗客がこれでもかというくらい吐きまくり!
お次はアフリカ大陸のエチオピア。「世界一過酷」と悪名高いダナキルツアーに参加するため、首都アディスアベバから北にあるメケレという街に向かう途中のバスの中で、乗っている人たちが次々にオエオエと吐き始めました(わたしの隣の女の子も吐いていました)。
あまりに何人も吐くのでびっくりしましたが、集団で胃腸炎や食中毒にかかったわけではなく、ただ単にバス酔い。
ネットで「エチオピア人は車酔いしやすい」「バスでめっちゃ吐く」というのはひそかに噂されていることですが、こちら本当でした…!本当にみんなめっちゃくちゃ吐くから、バスの発車前にじゅんばんにビニール袋も配られるの。ひとりのおじさんなんて、もう吐くものないよね…?ってくらいなんどもゲーゲーしてました。他のこと考えてないともらいゲロしそうだった。
でも、こんだけみんな吐いてるのに、その時しかバスの窓開けないの。車内がむあっとして暑いから余計気持ち悪くなっちゃうのに、ビニール袋を窓から捨てたらピシャッと閉めちゃうの。なんでだと思います?
風邪ひいちゃうから。だって!
それくらいじゃひかんわ!!!笑
【ポーランド】3時間遅れた上に結局おいていかれた…
さて、わたしがだいだいだいすきなポーランドでもバストラブルの洗礼を受けました。この時は、ハンガリーの首都ブダペストから夜行バスでポーランドのクラクフ→3時間後くらいにウクライナのリヴィヴ行きのバスに乗り換え、という予定でした。最初の夜行バスは予定通りに朝の7時すぎにクラクフに着いたので、次のバスまで3時間くらい、少しだけ街をぷらぷらしつつ、電光掲示板に自分の乗るバスの案内が出るのを待っていたんですね。うん、けっこう待ったわけですよ。
でも、バスの出発時間が近づいても、いっこうに電光掲示板に乗る予定のバスが出てこない…おかしい…と思い、カウンターでチケットを見せて聞いてみると、こう言われました。
「あなたのバスは3時間くらい遅れているわ。」
おおおーい!!!!またかーーー!!!!笑
もう3時間とかはきっと普通なんだな、と思って開き直ってバスターミナルの隣にあるショッピングモールのバーガーキングでブログを書いてたりしていたんですよ。その間も何度かチケットカウンターの同じお姉さんにバスの状況を聞きにいったんですが、「まだ待っててね」の一点張り。だいたい最初の乗車時間から2時間半くらいすぎたところでバス乗り場に行ってみたんですが、バスが来る気配はなし。それから、4時間、5時間と、かなり待ったんですが、全然来る気配なし。もちろんカウンターのお姉さんに聞いてみても「まだ待っててね」と、答えは同じ。
で、わたしと同じようにバスを待っていたウクライナ人の女性がいて、2人でいつ来るんだろう、と待っていたんですが、彼女がチケットに書いている会社かどこかに電話をして問い合わせてくれたんですね。その結果…
「もうバスは行ってしまったみたい…」
のおおおおおおーーーーーーーー!!!!!
もう、なんでおいていくの。ずっと待ってたし3時間遅れって言われたら余裕持ってその前から待ってたのに!ってかカウンターのお姉さん、何回も何回も聞きに行ってたんだから正確な情報どうしてくれないの!って、この時はもう怒る通りこしてなんじゃこりゃーって放心しました。笑
しょうがないので、新しいチケット買いなおしてさらに2時間ほどバスを待ち、ほんとうだったらリヴィヴに明るいうちにはついていたはずなのに、着いたのは深夜。もうさんざんでした。まぁこんなこともあるよねっ(遭遇しすぎな気もする)
【アルバニア】もともとないはずのチケットを売られた!
未知の国アルバニアで遭遇したできごとです。これ、もうほんっと長い話なんですけどチケットの話だけ書きたいとおもいます。
アルバニアは、よく調べずに首都ティラナだけ寄ることにしました。モンテネグロのコトルからバスでティラナに入り、そのあとマケドニアにぬける予定でいたんです。ティラナに着いてすぐにマケドニア行きのチケットを買ったんですよ。そのあと、ティラナではカウチサーフィンをする予定だったので、カウチホストの女の子とカフェで待ち合わせして、おうちに行きました。
カウチホストのエローナは同い年でとってもいい子で、「1泊じゃ足りないだろうから、AYAがいいなら2泊していったらどう?」と提案してくれたんですよ。でも、マケドニア行きのチケットを買ってしまったあとだったので、もしチケットを変更できるならもう1泊したい!と伝えると、彼女がバス会社に電話をかけてチケットの日にち変更の交渉をしてくれたんです。そうしたら、バス会社、なんて言ったとおもいます???
「その日のバス、本当はないからもちろん無料で替えるよ!」だってー!!!
もともとないチケット売るってどうなの!しかも、その発言もたぶんでたらめでバスはあったと思うんだけど、その後ももう何に怒ったらいいかわからないくらいつっこみどころが多すぎて…。結局延泊してバスに乗ったんですけど、運転手さんがイミグレでなぜか怒鳴られるわ(めっちゃ不安になった)、わたしの降りる場所ずっと口にしていたのに通り過ぎるわでもうさんっざんでした。この時のバスがたぶんいちばん精神的に疲れた…。もしアルバニアでバスに乗る時はお気をつけて…。
【エチオピア】途中でバスが壊れ、有無を言わさず泊まるかボロバスの二択になった
はい、またまたエチオピアでのできごと。先ほど書いたオエオエバスの逆、メケレからアディスアベバ(だいたい11〜13時間くらいの乗車時間)に戻るときのバスで事件は起こりました。
なんだかバスの調子が悪いみたいで、何度もなんども停まっては走る、停まっては走る、という感じで先行き不安な帰り道だったんですが、ついに限界がきてしまったようで、だいたいアディスアベバまでの道のりの半分くらいきたところでバスが完全停止。最初は修理しているっぽいかんじだったんですが、数十分後にみんなにこう伝えられました。
「もうバスは全く動かないから、今日はここに泊まるか次に来るバスに乗ってね!」
え〜…(げんなり)
泊まるっていっても、ちっちゃなレストランが1軒あるだけであとはなにもない山道の中で、宿というより民家もあまり見当たらない、みたいな場所でそんなことを言われてしまい、びっくり。その時はメケレの街で知り合った日本人旅行者の男性と一緒にいたんですが、ここに泊まるのは無理だろうから次のバスで帰ろう、ってなったんですね。
でも、次のバスが来てみてびっくり、半分くらいの大きさでこちらも今にも壊れそうなバス!笑 これしか帰る方法がないので乗りましたけど。またこそから4〜5時間くらい。
でも、乗ってみてまたまたびっくり、着いたよって降ろされたところが全然アディスアベバじゃなかったんですよ!笑 アディスアベバには近いんだけど、なんかものすごく郊外。もう夜中の23時近くで、ここからタクシーで市内まで行って、そこからまた宿探し…もう倒れこみたいくらい疲れました!
でも、不幸中の幸いだったのが、ダナキルツアーで一緒だったスイス人カップルも同じバスで帰ってきていて、なんとそこからタクシーで数分の場所で家を借りて住んでいるとのことで、よかったらうちに泊まって!と声をかけてくれたんです(号泣)!もうほんとうにうれしかった。しかも、めちゃくちゃ綺麗なお家で、フカフカの大きいベッドをひとりじめして眠りました。ありがたかった…!
【エクアドル】真夜中に片方の窓ガラスが全て割れ落ちた!
最後はエクアドルで起こったバストラブルを。なんか文章にすると大したことないかんじになってしまうのだけれど、日本だったらたぶん大問題だなーと。笑
この時乗っていたバスは、コロンビア国境の街トゥルカンから、グアヤキルという街までの深夜長距離バス。23時頃ご飯休憩があって、そのあとは朝方にグアヤキル着だったので眠ってしまったんですね。でも、夜中の3時ごろ「ドンッ!」という大きな音と少しの衝撃で目が覚めました。2列2列のバスで、わたしは左側の窓側に座っていました。バスの中は真っ暗でよく見えなかったんですが、右側2列に乗っていた人が全員通路に出て、なにやら運転席のドアを叩いたり、大声で抗議をしているようす…なにごと!?と思いましたが、そのあとバスの中の電気がついてみてびっくり。
バスの右側の窓ガラスがぜんぶ割れていました!!
(写真をアップしたいんですが、なぜかできず…。)
おそらくどこかにバスがぶつかり、そのひょうしに窓ガラスが粉々に割れてしまったようです。右側の座席にはガラスが飛び散り、後ろの座席は窓ガラスが全て割れ落ちた状態でした。
そのあとスタッフが座席まで来て、割れていたガラスをたたいて全て落とし、座席に飛び散ったガラスの破片は、その座席の人におしぼりみたいな布を渡し、自分で拭き落としていました。笑 日本だったら絶っっっ対にありえないよね!謝罪してテレビにも出ちゃうよね。その座席の女の子たち、せっせとガラスを落として終わったら何事もなく座っていて、えらいなっと思ってしまった…!
バスはそのあと片側の窓がない状態で風通しよく進んでいきましたとさっ!ちゃんちゃん♩
おしまい
いかがでしたでしょうか?日本じゃ考えられないトラブルも、こうやって書き出してみるといい思い出です。こんなこともあったな〜と思い出して、日本で怒るほんのちょっとのトラブルでもうろたえず寛容になりたいものです。
みなさんの旅がいいものになりますように。最後まで読んでくださってありがとうございました!AYAでした。